恵比寿潜酔会-会則

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1:目的と方針

(目的)
会員個々人が自己責任を理解する自立したダイバーとして、お互いの自由を尊重しながら調和を保って、ダイビングを安全に楽しむことを目指します。
(方針)
会員個々人が、
(1)自己責任(Own Lisk)の範囲でダイビングを行う。
(2)安全潜水を前提として慎重にダイビングに臨む。
(3)ダイビングで競うことを避ける。
(4)ダイビングに関する情報を積極的に他の会員に提供する姿勢を持つ。
(5)海をはじめとするダイビング環境の維持に関心を持ち続ける。
以上の五つの項目を守って行動します。

2:会員の条件と入退会

(会員の条件)
・ダイビング指導団体のCカードを持ち、30本以上のダイビング経験がある人。
・自己責任を前提として会のダイビング活動に参加することを理解できる人。
・安全潜水を第一に考え、そのための知識・経験の獲得と技術の向上に前向きな人。
・傷害保険などに加入している人。
*ダイビング保険に関してはDAN JAPANへの加盟をお勧めしています。
*仕事や家庭の事情等により、現在はダイビングを続けていない方、及び近い将来ダイビングライセンス取得を考えているシュノーケラーの方も、会員の推薦により、入会可能です。

(入退会)
・入会する場合は会員の条件を満たした人で、会員1名以上の推薦が必要です。
・退会する場合は事前に会に対して告知することが必要です。
*会または会員に不利益を与える場合は、決議をもって除名させていただく場合があります。

3:安全潜水に関する申し合わせ

別途「安全潜水に関する申し合わせ」を定めます。これをより具体的で確かなものとするため、常に改良の準備と実行を続けます。申し合わせには全会員の安全潜水に対する意見を反映していく努力をします。

4:行事の運営と世話役

(行事の運営)
会に対する奉仕活動を行う人を世話役と呼びます。行事の運営は世話役によって行われます。
(世話役)
・行事を運営していくために必要な任務を奉仕してくれる人です。
・世話役は立候補を行い決議によって認可されます。推薦は自分のみ有効で、他の会員を推薦することはできません。
・世話役の任期は1月1日から12月末日までの1年間です。
・世話役は必要に応じて奉仕活動の内容を表す具体的な名称とともに新設できます。
*現在の主な世話役は幹事、会計、ML担当などです。
・複数の任務を一人の世話役が兼務できます。

5:会の代表

・会として対外的な窓口となる代表を設けることができます。
・代表になる資格は世話役との兼務のみ有効で、代表だけの場合はありません。
・世話役経験が1年以上の会員が代表に立候補できます。代表も他薦は無効です。
・代表の任期は1月1日から12月末日までの1年間です。

6:主な行事

(懇親会)
会員の友好を深め、懸案事項を決議するために開催します。
(例会:不定期)
不定期で、ダイビングツアーを開催します。
世話役主催の他、世話役以外の会員が主催するものがあります。
世話役以外の会員が主催するツアーは、世話役が可能な範囲で支援します。
(その他)
会員の行事への参加は自由です。

●自己責任(Own Risk)の範囲でダイビングを行うことを理解しましょう。
●無理を避け、未経験のダイビング・スタイルに関してはトレーニングを受けましょう。

1:普段からダイビングに臨むための準備をしましょう。

心身のコンディションが思わしくないときはダイビングを中止する。
○器材のコンディションはベストを維持する。
○予定する潜水地域の情報を収集するようにする。
○保険に加盟したり、緊急時を想定して対策を考えるようにする。

2:緊急時のための器材を持ちましょう。

○水中連絡用の器材(ダイブホーンやタンクを叩くための道具など。)
○各種緊急対策用の器材(オクトパス、シグナルフロート、ダイブアラート、海面着色剤やミラーなど。)

3:エントリー前に必ずミーティングをしましょうましょう。

(その時のリーダーからブリーフィングが無いときは必ず催促しましょう。)
○バディ決めとバディの順番
○ダイブプラン
○安全手順(危険を回避する方法)
○各種サイン
○その他の決め事の確認

4:バディやチームの編成を守り、プレダイブチェックを実施しましょう。

○バディチェックを行う。(タンク圧とバルブのチェックを忘れずに。)
○バディの外観を憶える。
○チームの人数を憶える。

5:ダイビング全般で以下のことを守りましょう。

○無減圧潜水を目標としたプランを立てる。
○EN、EXは最も安全と思われる方法を選択する。
*視界・エアー・浮力の確保。
○潜水の前後に関わらず、チームから離れる時は必ずチームに知らせる。
○潜降は全員のOKを確認してから開始する。
*水面での耳抜きのチェック。
○潜降したら落ち着いて、まずバディとチームを確認し合う。
○潜降直後とその後5分~10分おきくらいに残圧をチェックし合う。
○チームからはぐれたら1分間だけ探してから浮上して水面でおち合う。
○浮上はできるだけゆっくり行ない、可能なかぎり-5mで3~5分の安全停止をする。
○初めてのポイントではガイドを雇う。
○特殊なダイビング(ナイトやケーブなど)ではガイドを雇う。

6:ボートダイビングでは以下のことを守りましょう。

○EN、EXの方法を必ず確認し合う。
○船酔いがひどい場合はダイビングを中止する。
○エントリーのときは下(水面)にダイバーがいないかどうか確認し合う。
○エントリーしたらすぐボートから離れる。
○漁船などスクリューが剥き出しのボートではEN、EXのときや水面・水中で船尾に近づかない。
○アンカーロープがあるときはできるだけロープに沿って潜降・浮上する。
○浮上を開始するときはシグナルフロートやオクトパスをフリーフローさせて水面に合図し安全を確保する。

●ダイビング終了後は速やかにログ付けを行い、同時に安全にダイビングができたかどうかの反省会を持ちましょう。反省点は恵比寿潜酔会の財産として会にフィードバックしましょう。

*事故は予期しないときに突然襲ってくるものです。事故発生後の対処は専門の知識とトレーニングを必要としますが、予防は考えられることを確実に実行していくことでカバーできることが多いと思います。事故は自然(海や生物、地形などのダイビング環境)に起因するものと、人為的なミスが原因になるものと二つの側面から考え注意していかなければなりません。恵比寿潜酔会としては会員各人が安全にダイビングを実施することを意識して、他人任せにしない姿勢で安全潜水を実現していくことを目指しています。一人の優れた管理者に全てを委ねるよりも、ダイビングに参加する全員がお互いに注意しあい、安全に楽しく潜水しようと努力する方がより安全性が高まると信じています。

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