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地球の潜り方

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その65 水中ドローンのルールは今のうちから必要ないか?

世の中、ドローンばやりである。


軍事用途はかなり前からあるが、一般用は最初は風景撮影だけかと思ったら、ドローンを使っての輸送等々で色々なサービスが生まれるようで、空港の展望デッキなどで「ドローン禁止」の表示があるのは今や当たり前になった。それだけ持つ人も増えた訳だ。

筆者がほぼ毎年行く沖縄離島のショップでも、一部のリピーターはドローンを持ち込んで、水面休憩中に飛ばしてダイビングボートの空撮を行っているそうだ。

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さて、ドローンは全て「飛行するもの」を意味するわけではない。

空中じゃないドローンも当然ある訳で、水中ドローンも存在する。昨年(2018年)と今年(2019年)のマリンダイビングフェアでは水中ドローンの宣伝が結構目立ってきたように感じる。(本サイト内EbiBlog参照)

EbiBlogにも記載したが、水中ドローンと人の衝突のなどの事故を防止するためのルールは早めに作っておく必要はないだろうか。

EbiBlogで例に出したが、石垣島のマンタスクランブルで、ただでさえ混雑するポイントにドローンまで加わったらどうなるか。以下のようなことが起きるかもしれない。(筆者の勝手な考えなので、全くの見当はずれの内容もあるかと思いますが、この点はご容赦下さい。)


・水面近くのドローンとボートが衝突。
・マンタのクリーニングステーションのそばで待っているダイバーや移動中のダイバーにドローンが衝突。
・クリーニングステーションにドローンが接近しマンタが近寄らなくなる。
・ドローンがダイバーの待機ポイントを占領しダイバーが待機できない。
・クリーニングステーションにドローンが接近しダイバーがマンタを撮ろうとするとドローンも映り込む。


今年(2019年)7月に石垣島に行ったが、現地ガイド氏によれば、まだ水中ドローンに絡むトラブルは聞いたことはないという。それでも、技術の進歩により、上記のようなことが起こるのは時間の問題かもしれない。

問題を起こさないように今からルール化しておく必要はないだろうか。例えば以下のようなルールである。


・ドローン撮影用とダイバー用で、ボートの係留ポイントを分ける。
・ドローンは水中に降ろしたら速やかに潜航、回収時は速やかに浮上。潜航・浮上はボートの近く(例えば周囲数メートル内)。
・ドローンを水面近くで航行させるのは禁止。
・ドローンをマンタのクリーニングステーションに接近させるのは禁止。
・ドローンの撮影エリアはダイバーの待機ポイントとは別のところに設定する。


水中ドローンは、水中撮影の可能性を広げることができる。ダイビングができない人でも水中写真が手軽に撮影できるようになるのも時間の問題であろう。EbiBlogにも書いたが、いずれは、ダイビングライセンスを持たない水中写真家※)が登場するのかもしれない。

「まずは禁止!」のきっかけになってしまう事故が起きる前に、ルールを決めて使えるようにするのが良い筈だ。

※)2019年春時点では、まだ写真家が使うに十分な画質のカメラを搭載した水中撮影用ドローンは無いそうである。

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注:写真と本文は関係ありません。

=おまけ:大型手荷物の最近の動き=
 最近のニュースで、山陽新幹線や東海道新幹線で、3辺の和が160cmを超え250cm以下の荷物は予約制になり、無予約での持ち込みは1000円の支払いが必要という。(3辺の和が250cm超は以前より持ち込み禁止)
 この160cmというのはどのくらいかと確認すると、国際線の飛行機の預け荷物で比較的多い「3辺の和が158cmまで」より少し大きい。よって、通常の大きさの海外旅行用のトランクなら事前予約不要の場合が多いだろう。
ダイビング用の大型トランクならどうかと思い、代表例としてプロテックスのCR-7000を調べたら、3辺の和が約180cmで、事前予約の対象になる。
 今後、2023年度より、洗面所の一部を転用する形で荷物置き場を整備するという。筆者が今から15年以上前、本コラムの「その3」で要望したことが、20年近くたってやっと実現することになる。

文責:折原 俊哉(恵比寿潜酔会・懇親会系幹事)

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