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地球の潜り方

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その60 インバウンド-外国人に日本のダイビングを説明するとしたら?

日本で所謂インバウンドが産業として注目されるようになったのは、サッカー日韓ワールドカップあたりからの、ここ15年余りだろう。それまでは「観光は所詮遊び」と、あまり重要視していなかったようである。(拙著その3:大型荷物(国内編)の最後に少し触れた。)

# 現在では、都市部や大リゾート地から少し離れたところも「国際化」の波は確実に来ているようである。筆者がほぼ毎年通う、石垣島のダイビングサービスは、市街地や川平から離れていることもあるためか、外国人ダイバーは殆ど来ないようである。

では外国人観光客が全く来ないのかと言うと、そうではなく、オーナーガイドのご長男がアルバイトで勤務する、ショップ近くのレストランには外国人客がよく来るという。このため、英会話は実践トレーニングでかなり上達したそうだ。

ダイビング以外でも、例えばしばらく前まで「渋谷ハチ公前交差点を誰にもぶつからずに渡る」等々が、外国人にとって日本での観光の「体験の目玉の一つ」だったようで、外国の方々は、我々が思いもしないところに注目するものだ。例はこちら→ https://oceana.ne.jp/from_ocean/65256

我々日本人が海外へ行く時のための語学資料は、以前からあるものでは、例えば水中造形センター刊「ダイバー英語」がある。ここにはダイビング以外の会話編も少しある。

では、海外のダイバーが日本に来た時のポイント紹介や規則説明はどうだろうか。前述「ダイバー英語」にも多少は載っている。だが、全体としての取り組みはまだまだと言うのが実情のようだ。

# 日本国内ダイビングポイントの“国際化”は沖縄が先端のようで、沖縄では外国人受け入れを本格化するため英語等対応を行うサービスが既に存在する。少し探してみたら、有名ショップではシーサーやブルーフィールドなどは既に英語ホームページがある。

最近では、月刊ダイバー2017年7月号に、沖縄での外国人ダイバーへの対応に関する記事があったが、少し古い記事を探すと以下の記事があった。(注:下線は筆者が加えたものです。)

http://clair-inbound.net/okinawa-2/
世界に誇る沖縄の美しい海、ダイビングの国際化が始まった(2016年1月13日掲載)

沖縄でダイビングをする外国人観光客数が、ここ数年伸びている。そのため外国語が話せるインストラクターの教育など、受け入れ体制の整備も進む。しかし、認知度はアジアでさえまだまだ低いのが現状だ。資源としては十分戦えるクオリティーがある。世界に挑む現状を追った。

(中略)

県と沖縄観光コンベンションビューローは外国人ダイバーの誘客を図るため、2012年からアジアや欧米のダイビング博覧会に積極的に出展している。
アジア太平洋地区で最大規模の国際ダイビング旅行博覧会「ダイビング リゾート トラベル エキスポ(以下、DRT EXPO)」や、来場者数5万人規模の「パリ インターナショナル ダイブショー」(フランス)など計12回出展した。

これまで沖縄のダイビングは、認知度が低いのが大きな課題であった。

「近隣の台湾や香港では、沖縄でライセンスが取れるのを知らない人が多い。」と、地元の事業者。アジアでは、フィリピン、バリ島、タイなどに遅れを取っていて、ダイビングが盛んな欧州の地中海、北米のカリブ海、オーストラリアのグレードバリアリーフと比較するとなおさらだ。

(中略)

増加傾向にある外国人ダイバーに対して、外国語対応可能なダイビングショップの数が少なく、外国人ダイバーの受け入れ体制整備が喫緊の課題となってきた。

そこで、外国語ができる県内求職者を対象に、ダイビングのガイドに必要な専門技術や技能習得を行った。ダイビングショップ事業者と連携し、新規雇用を前提に研修を実施したのだ。受講生が最終的に、観光客を案内できるガイドダイバーライセンスや潜水士資格の取得も目指すこととした。

(中略)

マレア・クリエイトの中西氏は、実際に受け入れて思ったことは、外国人ダイバーの受け入れはそれほど敷居が高くないということだ。言葉も事前のコミュニケーションぐらい。それもパターン化できる。
もっと多くの事業者に関わってもらい、海外に知ってもらう取り組みをするべきだと指摘する。

沖縄のダイビングのブランド構築が必要だ。そのために数値化できる指標を検討中だと県の担当者は言う。今後の道筋をどう描くか目が離せない。

この他にも少し調べてみたら、沖縄コンベンションビューローには英中韓語の会話支援シートが載っている。

https://inbound.ocvb.or.jp/oin/manual/312

これからすると、近い将来の沖縄では、ある程度以上の規模のショップに申し込むと、外国人ダイバーと一緒になることが多くなり、外国人と話す機会が非常に増えるということになるのだろう。

「君はここの海の何処が好きなの?」
「ここでお勧めのお土産は?」
「この後○○に行くのだけど、何が有名か知っているかい?」
「沖縄以外にお勧めのポイントは?」
「東京や大阪の近くでは潜れるの?」


くらいの質問には何とか答えられるようになりたいものだ。

そんなときに、「君の地元にダイバーの知り合いはいるの?」と聞かれたら、当会の出番である!では、当会をどう宣伝するだろうか?

(日本文原稿)恵比寿潜酔会は、1993年に東京・恵比寿で複数の有志によって結成された私的なダイビング親睦団体。 なお、恵比寿はビールの名前から来ているが、元々は「日本の七福神の恵比寿様」から来ている。当会のマークは海老が踊っているが、これはマークのみであって名称の由来ではない。恵比寿はあのハチ公前交差点で有名な渋谷から僅かに一駅・・・おっと、何の宣伝か分からない!!もっと短く分かりやすく!!

文責:折原 俊哉(恵比寿潜酔会・懇親会系幹事)

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