ORIちゃんの地球の潜り方

その45 =浮上速度警告=

 しばらく前は、ダイビングで面倒だなあと思っていることは下記の2つだった。
・BCの蛇腹ホースの手入れ。
・エントリー時の時計合わせ。(アラジン初期型を使っていた当時のこと。)

  このうち、BCの蛇腹ホースの手入れは現在も継続中。毎度毎度面倒だなと思いながらも、蛇腹でない方式のBC・インフレータの種類が非常に少ないので、これはあきらめて今後も継続するしかないかもしれない。
 エントリー時の時計合わせは、約2年前にダイブコンピュータをアラジン初期型からTUSA・IQ-800に変更することで不要になった。しかし・・・、他メーカのものもそうかもしれないが、浮上速度警告音が頻繁に鳴るのである。筆者のように“沈黙のダイコン”を長年使っていた者にとっては尚更である。
(この2機種を同時に使った場合の残留窒素表示の違いは以前にEBISEN-BLOGに掲載した。)

# 水深は水圧を検知して表示するはずだから、水深以外にも水圧変化の要因があればそれを拾って表示するはずである。だから、うねりの中や、手を振り上げたり、流れが強い中で手を動かすと警告が出るのだろう。(圧力検出部の構造は良く知らないので、ご存知の方は教えていただきたい。)
 筆者のダイビングスキルが低いということかもしれないが、ダイブコンピュータのダイビングログ画面を見ると、どんなに慎重に浮上しても、浮上速度が「低」になることが殆ど無い。大体は「中」の領域。結構なうねりがある場合は、水面に顔を出す直前に浮上速度警告音が鳴ることがある。その結果、ダイビングログには浮上速度警告を出したことが記録される。ログ付け時にこれを見て、少々自己嫌悪気味になるのである。これはどうにかならないものだろうか!?

# 例えば、離れた場所(例えば、ダイコンの前面と側面)に複数の水圧検出端を設けてはどうだろう。速い流れに正対しているところと、そうでないところでは、圧力測定値が少し変わるはずである。流れに正対していないところでは、「ベルヌーイの定理」により圧力の減少を招くはずである。よって、2つの検出端で同じ圧力指示でない場合は、速い流れ有りか、手を動かしていると判断するような機構は設けられないだろうか。
 検出端が2箇所ならXY2方向が分かるから、電子コンパスと組み合わせればどの方角から流れてきているか見当が付くかもしれないし、検出端が3箇所ならXYZ方向が分かるからダウンカレントかアップカレントかも見当が付くかもしれない。
 こんなことを考える暇人は筆者だけかもしれない。「ゆっくり手を動かせば済む話だろう」「そんなことを求めるよりもっとスキル上げろよ・・・」と言われるうのがオチなのだろうが・・・。

文責:折原 俊哉(会員)

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