ORIちゃんの地球の潜り方

その26 =危険行為=


 最近、飲酒運転による交通事故の報道が目立つが、各位ご存知のとおり、ダイビング直後の飲酒は禁物である。

 しかし、これはかつては結構ゆるかったのではないだろうか。筆者がライセンスを取った時(1992年)のことだが、富戸(伊豆東海岸)でダイビング(含講習)をしていて、エキジットするとダイビングスクールのスタッフが缶ビールを持って待っていて、そのビール片手に温泉丸にザブンとつかって飲んでいた。これなど、飲酒はおろか入浴までしている。ずっと飲んでいたわけでもないし、ずっと温泉丸につかっていたわけではなく、減圧症にはならなかったが、さほど深くまで潜っていないことと、潜水時間がさほど長くなかったこともあるだろう。また、ダイブコンピュータがなければ潜水時間はより制限されるから、安全側に働いていたのだろう。ダイブコンピュータの機能を最大限まで使って潜る人は注意が必要なのだろう。

 飲酒以外に危険行為としてよく出てくるものにヨーヨー潜水がある。
 アジア某所に行った時のことだが、同じグループになった日本人男性(年齢は恐らく50代半ば)がものすごいヨーヨーダイビングをやっていた。ガイドが「下に何かあるよ」という手振りをすると、すぐに水深25mくらいまでは降りていき、写真を撮るとあっという間に上(水深10m程度)まで戻ってくる。これを何度も繰り返しているのである。どうせ下まで行ったのだからゆっくり深度を上げればよいと思うのだが、エア切れを気にしているのかすぐに上がってくる。他人事ながら、翌日まで無事でいられるか心配になったのだった。
 筆者もエアが早いほうなので、深場に行くと残圧計を見る頻度が高くなる。かつてミクロネシア某所で、筆者が入ったグループはヘルフリッチを探しにいくことになった。ガイドを始め他のゲストの面々はどんどん下に降りていくが、筆者はエアが早いことと、長い減圧停止を要するダイビングは嫌なので、ガイドに「水深維持」を伝えて皆が深場から上がってくるのを待っていた。ヘルフリッチを見たい気持ちはあるが、安全はそれに優先する。我々はレジャーダイバーなのだから、不安があることは行わないべきである。

 とにかく、自信がないことはやめよう。それでも”無理”をしたいなら、まずはスキルアップ講習を受けよう。

 筆者は未だに両手がふさがるダイビングは不安で出来ない。よって、一眼レフ用のハウジングは持っていない。練習はしたいが、そのためにハウジングを買うのはお金がもったいないので「練習キット」が欲しい。でもそのようなものは売っていないので、自分で図面を描いて何処かで作ってもらうしかなさそうである。


 以上


文責:折原 俊哉(会員)

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